経歴 CAREER
モノづくりへのあこがれから「船舶設計」の世界へ
大学で「船舶工学」を専攻したのは、モノづくりへの強い関心から。チームで設計する大型船舶のスケール感は格別だった。その一方で、「一部ではなく全体を自分でプロデュースしたい」「お客様と直で向き合い、その要望をもっと自由に形にしたい」と、建築の世界への想いも募り始める。大学時代に、アルバイトで町工場の鉄工所に勤めたのを機に、建築設計への転身を決めた。
昼はゼネコンの現場監督、夜は建築学生として
1996年に東海大学船舶工学課を卒業後は、地元ゼネコンである富重建設に入社。現場監督として穴掘りやコンクリート打ち込みなどの下積みから経験する。手掛けていたのは、自動車メーカーのショールームや公共の養護学校など。傍ら、建築家としての独立を目指し、熊本工業大学建築学科の夜間主に入りなおす。昼は建設現場で、夜は大学で、4年間ゼロから建築を学んだ。
建築士として新たなスタート、独立までの足どり
2000年に熊本工業大学を卒業後は、(株)桜樹会・古川建築事務所へ入社し、いよいよ建築士としてのキャリアをスタート。マンションや公共の保育園などの設計を手掛ける。2003年には地元ゼネコンである世紀建設(株)に、ISO9001・14001の設計責任者として入社。在籍中、自ら手掛けた「皮膚科とエステサロンを融合した総合クリニック」が地元情報新聞にて掲載。
長い道のりを経て、いよいよ独立・開業へ
ゼロからの現場、ゼロからの建築設計。木造から鉄筋コンクリート、鉄骨造まで、住宅から公共施設、医療施設、商業施設まで、幅広い経験を積み、念願の独立を果たしたのは2007年のこと。翌年に賢建築を開設し、現在にいたる。独立後は個人住宅・2世帯住宅の設計をメインに、ホームセンターなどの店舗設計、老人ホームも手掛ける。その他、地元住宅雑誌に掲載物件あり。